知人に、以前NHKで放送されていた「きわめびと」※という番組を見せてもらいました。
自宅マンションでタバコ臭に悩んでいた方からの依頼で、臭気判定士の方が部屋に流れ込んでくる臭いの原因を突き止めようとする内容です。結果、コンセントや照明の取り付け口、電気スイッチの隙間から、タバコの煙が部屋に入り込んでいることがわかりました。
調査を依頼した方は、
「私が感じている臭いは気のせいじゃないですか?」
と臭気判定士の方に確認し、肯定する返答に
「よかった… 気のせいじゃないって胸張って言える… 」
と、安心したような表情でおっしゃっていました。
この気持ち、同じように受動喫煙被害に遭っていた私には痛いほどよくわかります。
「タバコ臭がつらい」
と隣室の喫煙者に訴えても、
「ウチで吸っているタバコの臭いが、お宅の部屋にまでいくわけがない」
と聞く耳を持ってもらえず、被害が延々続きました。
番組では、隣接した住居からだけではなく、斜め上や斜め下の住居からのタバコの煙も、壁の隙間などを通して流れ込んでくることがあると結論付けていました。
近隣住宅での喫煙が、周囲に望まない受動喫煙被害を与えていることが十分にあり得るのだということを、客観的に示してくれる映像でした。
※ 2014年8月1日 NHKテレビ 「きわめびと」