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© 住宅での受動喫煙被害を考える会・兵庫

【Q7】「喫煙問題はお互い様」なのでしょうか。私はクレーマーですか?

Q.質問

理事会に改めて受動喫煙の被害を訴えたところ、一部の理事から「生活の問題はお互い様です」と言われました。別の理事からは、「先方はそれなりに配慮してくれているじゃないか」と言われ、私の方がクレーマーのような扱われ方をしました。一方的に受動喫煙の被害に遭い、心身ともにつらい思いをしているのに、耐えられません。本当にお互い様なのでしょうか。

A.回答

「一方的に受動喫煙の被害に遭い」
まさしくこれが質問の答えで、お互い様ではありません。

受動喫煙の問題は、非喫煙者は自らの意思とは関係なくタバコ煙にさらされ、一方的に被害を受けるだけで、なんら利益を得るところはありません。
受動喫煙は、好き嫌いや快不快、迷惑云々だけにとどまる問題ではなく、健康被害であり命の問題です。その原因を生じさせている喫煙者と、一方的に被害を受けている非喫煙者の間には、立場が入れ替わる互換性がなく、「お互い様」ではありません。

また、Q3で記したように、喫煙者がどんなに肩身の狭い思いをしていようと、その気持ちだけで受動喫煙の被害がなくなるわけでもありません。

ところが、タバコを吸う人が戸惑ったり、気遣いをしたりしている様子を見せると、受動喫煙の被害に一定の理解を示していた周囲の人たちが、突如として喫煙者の肩を持ち始めることがあります。被害を訴えた人に対して、受動喫煙を我慢するよう求めたり、不寛容だと責めたてることもよく聞きます。

こうした現象が起こるのは、タバコの被害が出ていることよりも、住民間のいざこざやいさかいのほうが由々しき事態だ、と考える人がいるからだと、と当会では推測しています。
その方々にとっては、住民間にいざこざやいさかいが勃発したと感じた場合、それを収めようとすることが最優先課題になるため、被害を訴えた人がいざこざの原因に見えているのでしょう。

「肩身の狭い思い」が喫煙者にあったとしても、その気持ちだけでは受動喫煙の被害がなくならないこと、タバコ臭の拡散は悪臭や化学物質の拡散という観点から考えるべき問題であること、健康被害が生じている被害者に我慢を求めることは、さらに深刻な被害につながりかねず、命にもかかわることだと、周囲の方たちに繰り返し説明してください。

どのような話し合いをしたか、誰がどのようなことを発言したかは、メモでも録音でもかまいませんので、記録として残してください。