11月16日・17日に鳥取県の米子市で開催された、日本禁煙学会の学術総会に参加しました。
学術総会には、全国から医療・保健の従事者・関係者が約400名参加し、「受動喫煙被害のない日本へ」をテーマに講演やシンポジウムが行われました。
私は当会を代表して、シンポジウム1 家庭と職場での受動喫煙で「住宅での受動喫煙被害の実態 治外法権化された問題を解決するために」という演題で発表し、経験談のほか、会を設立した経緯や今後の取り組みについても聞いていただきました。
実は昨年度の学術総会でも一般演題で短い発表をさせていただき、「草の根活動賞」を頂戴しましたが、昨年度はオンラインでの参加でしたので、出席者の皆さんとはパソコン上でのやり取りしかできませんでした。今回は対面での開催でしたので、被害を受けるようになってからあちこちに相談するなかで知り合った方々と、実際にお会いすることもできました。多くの皆さんから温かい励ましと助言を得て、たいへん勇気づけられました。
なお、学術総会では、受動喫煙根絶に向けた「大会宣言(米子宣言)」が満場一致で採択されました。大会宣言の4には「住宅での受動喫煙対策の仕組みづくり」が入っています。住宅での受動喫煙問題解決に向け、着実な一歩となりました。
受動喫煙のない日本へ
私たちは受動喫煙の根絶をめざし、以下の点に注力することを宣言します。
1.加熱式タバコを含む喫煙・受動喫煙の有害性の科学的検証と、一般市民への啓発に努めること
2.ニコチン依存症患者の依存からの脱却を支援すること
3. 職場や交通機関、飲食店のみならず、あらゆる空間において、全ての人に受動喫煙が生じないように、法令の整備と遵守を求めること
4. 私的空間の喫煙であっても、他者に受動喫煙させることのないよう、住宅での受動喫煙対策について、法令の整備や行政が介入できる仕組み作りを促すこと