「映画のまち」調布市のまちづくり
昭和初期に撮影所が設立されたことで、「映画のまち」としての歴史を刻んできた調布市には、2か所の大型撮影所のほか、約40社の映画・映像関連企業が集まっているそうです。
同市のホームページにも、「映画のまち調布」のページが設けられており、映画関連イベントやフィルムコミッションは調布市観光協会公式サイト「調布観光ナビ」で詳しく紹介されています。
同市では、映画の撮影所の開設後に宅地開発が進んだため、市内の映画関連の事業所の約3分の2が住居系用途地域に立地しており、調査の結果「建替え・大規模修繕にあたって集客施設を導入したいが規制により実現できない」などの映画・映像関係者の声を把握、映画産業を生かしたまちづくりを進めるため、条例で規制を緩和することになりました。
調布市映画のまち調布推進地区内における建築物の制限の緩和等に関する条例
当該条例は令和8年第1回調布市議会定例会(3月)に市長提案で提出されたもので、3月26日に可決されました。
近隣への受動喫煙防止を目的とした条項は、
第5条9項
専ら喫煙の用に供させるための設備を屋外に設ける場合は,敷地境界線から当該設備までの距離は,7メートル以上とすること。
が該当します。
屋外での受動喫煙は喫煙場所から25メートル離れていても及ぶことがわかっており*1、距離を7メートルとした根拠は不明ですが、周辺環境への配慮という観点から、近隣への受動喫煙防止を目的として一定の制限を設けた画期的な条項と考えます。
個人宅ではなく特定の事業所が対象であるものの、民間施設に対して屋外喫煙所を設置する際の規制が設けられるこの条項が、近隣の受動喫煙防止の法規制をさらに進めるきっかけや前例になるかもしれません。
